前回に引き続き高知県出張のお話です。
ゆずの生産で日本一の高知県ですが、前回ご紹介した北川村は高知県内で2番目の収穫量を誇ります。
本日訪れたのは、ゆずの生産第一位の安芸市馬路村。
馬路村は高知の山奥にあり、電車も国道もありません。
昔は宅急便も来ない辺鄙な場所でした。
人口は737人(2020年1月1日時点)と過疎山村です。
これだけ聞くととっても残念な土地に思えますが、1981年にゆずの加工品の販売を始めたところ徐々に売り上げが増加し30億円を売り上げるまでになりました。
弊社のパートナー曰く、馬路村がゆずで大成功したのは、徹底したブランド化だと言います。
もともと馬路村では兼業農家が多くなかなか形の良い売れるゆずの生産ができませんでした。
そのため加工品にして「ゆずのしぼり汁」として販売をスタート。
当時はこの「ゆずのしぼり汁」はほとんど売れずに赤字の連続でした。
それから通行量の多い場所での販売をきっかけに売れ始め、通信販売に拡大。
「ゆずのしぼり汁」は「ごっくん馬路村」という現在で全国で売れに売れている商品を開発し大成功しました。
この馬路村の大成功は、製品推しではなく「馬路村」ごとブランド化したこと。
鉄道も国道も通っていない村に観光客がどっと押し寄せるまでになりました。
馬路村も北川村もゆずを使った製品をいくつも出していますが、パートナー曰くブランド化、宣伝力の違いから馬路村の製品の認知度が圧倒的に高いとのこと。
私たちの取り扱う北川村のゆず製品も、決して負けない美味しさだと断言できますが、マーケティングの違いから今一歩馬路村に及ばない状況のようです。
ですが、中国では北川村のゆず製品が人気ですので、これからもプロモーションをしっかり行っていきたいですね。