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ケイ素が不足すると①お肌のシミやシワが増える

私たちを守ってくれる2つの機能

皮膚には私たちを保護してくれる2つの機能・はたらきが備わっています。

  1. ブロック機能
  2. デトックス機能

ブロック機能

まずひとつ目のブロック機能ですが、紫外線をブロックしたり細菌やホコリが体内に侵入するのを防いでくれます。

また、体内の水分が蒸発するのを防ぐ、保湿としてのブロック機能が備わっています。

デトックス機能

ふたつ目のデトックス機能として、体温調節や老廃物を排出するという働きをします。

外気の温度によって皮膚は体温調節を自動的に行います。

外気温に対応した温度調節

外気が高い場合には、汗が大量に出てきますが、汗を蒸発させることによって気化熱を奪って体温を下げる働きをします。

逆に外気が低い場合には、毛細血管が収縮して体の熱が外に放出されるのを防いでくれます。

こうした温度調節機能にプラスして、発汗によって体内の老廃物を排出するデトックス機能もあります。

気化熱とは?

液体が気体になるときに、周囲の熱を吸収する性質があります。

このときに液体の周辺から奪われる熱のことを気化熱と言います。

汗をかいたあとに肌寒く感じたことがある人もいると思いますが、これは汗が乾くときに周辺の熱を吸収することでひんやりと感じるということです。

お肌の大敵となるシミやシワ

お肌のシミができるまで

紫外線を浴びた際に紫外線の刺激からお肌を守るために活性酸素が発生します。

発生した活性酸素が、表皮の最下層の基底層にあるメラノサイトにメラニンを作るように命令をします。

命令を受けたメラノサイトがメラニン色素を生成し、生成されたメラニン色素は基底層から徐々に皮膚の表面まで運ばれていきます。

皮膚の表面に運ばれたメラニン色素が黒色メラニンによって黒ずんで見えてしまいます。

この黒ずみは、紫外線が真皮や皮下組織より下の組織にまで到達しないようにメラニン色素を作って表皮で紫外線をブロックするわけです。

健康な肌と新陳代謝が衰えた肌

上図のようにメラニン色素が28日のターンオーバーによって剥がれ落ちてくれれば良いですが、新陳代謝が衰えているとこの黒ずみが肌に沈着したままになってしまいます。

ケイ素の役割

真皮を構成するコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸

ケイ素にはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを結びつける「接着剤」のような働きがあります。

ケイ素が不足すると真皮を構成するコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸がうまく結びつかずにガタガタになってしまい新陳代謝が衰える原因にもなりかねません。

その結果、顔に小ジワができたりお肌のシミも沈着したまま、ということにもなりかねないというわけです。

*参考文献*

山野井昇(2016)『ケイ素でキレイになる!』海外セレブが愛用する「美のミネラル」現代書林