前回からの続きです。
- 「発送時のパレットどうします?」と問い合わせがある
- 受取先に確認すると「お金かかるのでパレットには乗せないで」と返答
- 各メーカーには「パレットには乗せずにバラ積みで」と連絡
- 納品日当日、倉庫会社より「パレット積みで納品されてるよ?」と連絡がくる
今回はここからの続きとなります。
パレット積みしたのは誰?
パレットに積まれて商品が納品されたことで、想定外のコストがかかることになってしまいました。
メールや電話でのやり取りのため、連絡の行き違いなどどうしてもうまくいかないのはしょうがないとは思います。
とはいえそうしたトラブルが起きないように「パレットには積まずに納品してください」と担当者にもしっかりと伝えていたのですが、パレットに積まれて納品された商品が多々ありました。
パレット積みでの納品ということで、金銭がからむトラブルに発展している状態なので、どこで内容の行き違いが生まれたのかを探る必要が出てきました。
さっそく各メーカーの担当者への聞き取りを始めてみると、意外な事実が分かりました。
輸送効率を上げるためにパレットに積み替えて運んでいた運送会社
各メーカーの担当者に聞き取りを行ったところ、どのメーカーも商品発送時にはバラ積み(パレットには乗せずに)発送していたことが分かりました。
ということは各メーカーが手配した運送会社の独断でパレットに商品を載せて運んだということです。
たしかに100箱前後の段ボールをパレットに乗せずに手積みでトラックの荷台に乗せるということは、荷卸し先で待っているのは商品ひとつひとつを手卸しで納めるというわりと大変な作業です。
この荷卸し作業を効率化することで、運送会社としてはスムーズに荷物の引き渡しができると考えたのだと思います。
商品をパレットに積む判断をしたのが運送会社自体か、それともドライバーの判断なのかまでは今回突き止めることはできませんでした。
ただ納品に使われたパレットがボロボロのパレットだったことから回収するつもりがないことは明らかでした。
バラ積みバラ卸しは非常に手間のかかる付帯作業
以前私も運送会社に勤務していたことがあるので手積み手卸しがとても大変な作業であることを知っています。
この手積み手卸しがドライバーの付帯作業というのもおかしな話だとは思います。
手積み手卸しはついでにやる仕事と言えるほど楽な仕事ではありませんから。
パレットで荷卸しすればものの10分〜15分で完了するのに、バラ卸しになることで付帯作業に1時間前後かかることもざらでした。
時間に追われるドライバーからしてみたらパレットで卸した方がどれだけ楽かっていう話です。
業務効率を考えたらパレットで運んでしまったのはしょうがないとも思うのですが、弊社からの納品指示はバラ卸しです。
自分の仕事を楽するための効率化よりも「配送指示」を優先して欲しかったです。
内容を確認するたびに情報が錯綜。誰も現状を把握できなくなる
パレットに商品を積んで運んだのがメーカーの指示ではなく運送会社の独断であることが判明しました。
とはいえメーカーが運送会社を手配しているので、メーカー側でパレットの引き取りまたは処分の選択をしてもらう必要がありました。
当初、パレット積みで商品が納品された際の内訳は
会社名 | プラパレ | 木パレ |
A社 | 4枚 | 2枚 |
B社 | 1枚 | なし |
C社 | 1枚 | 1枚 |
D社 | なし | なし |
E社 | なし | なし |
こんな感じ。
D社とE社にはパレット積みではなくバラ積み納品されていたので、その旨メーカー担当者にも連絡して事後対応がないことを伝えて週末を迎えました。
会社名 | プラパレ | 木パレ |
A社 | 3枚(1枚減った) | 1枚(1枚減った) |
B社 | 1枚 | なし |
C社 | 1枚 | 1枚 |
D社 | 1枚(1枚増えた) | 1枚(1枚増えた) |
E社 | 1枚(1枚増えた) | なし |
ところが週明けに改めて商品ごとのパレット使用枚数を確認してみたところ、上記のように当初連絡を受けていた内容とは異なっていたのです。
港湾倉庫会社は海外から届いた荷物の仕分けやこれから海外へ発送する荷物の仕分けなど常に荷物が動いています。
そんな中でパレットに積まれた商品がそのまま常置されているわけもなく、おそらく荷物を倉庫会社側で邪魔にならない場所にその都度移動したりしていたのかもしれません。
週が明けてパレットの数を改めてみたら各社の使用枚数および全体の枚数も増えていたのです。
ここから倉庫会社も船会社も、そして私自身もどの情報が正しくてどれが間違っているのかだんだんと分からなくなっていくのでした。
続く
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